CHR-70V3の特性・特徴など

スピーカー工房 飛びねこ ユニット CHR-70V3

  • Alpair7V3の弟分とも言えるCHR-70V3です。
  • 兄譲りで低歪、キメ細やかな表現力を持つ。ある意味、高能率で明るくスパッと音が出るフォステクスのユニットのキャラクターと反対のキャラクターです。
  • シルキーな音色で音離れも良く、音像定位にも優れていますが、音場の広さ・・奥行方向に関してはお兄さんのAlpair7V3に譲ります。
  • ですが、コストパフォーマンスはこちらのCHR-70V3の方が高いです。
  • どんなユニットでもいいから手始めに何か作ってみたいなんて事がある場合にはうってつけのユニットですし、期待よりもいい音が出ること請け合いです。

諸元

インピーダンス 8Ω
出力音圧レベル 85.4dB
再生周波数帯域 65Hz~25000Hz
定格入力 20W
最低共振周波数 65.4Hz
Vas 5.17リッター
Qes 0.69
Qms 2.66
Qts 0.55
Mms 4.10g

最近ロットのものは発売当初のロットとはTSパラメータが若干異なる。
振動質量をわずかに小さくしたようで、音圧は微妙に上昇、最低共振周波数は若干上がった。
しかし、聞き比べて分かるほどではないと思います。
振動質量MmsはAlpair7V3よりも大きいので、低音はこちらの方が帯域が低く出ています。
多分、小型バスレフに入れた場合にはCHR-70の方がローエンドは伸びるかも知れません。

CHR-70の問題点

音はいいのですが、このユニット・・取り付けに難儀します。
フレームの構造はメーカーの設計ミスと言ってもいいと思います。
当初のメーカー公称の開口径はφ104mm。ネジ穴位置の径はφ112mm。
と言うことは開口端から取り付けネジまでの距離はたったの4mmです。
そこにユニット付属の4mmの木ネジなんか使用したら開口エッジは欠けてしまいます。
ユーザーからの苦情も出たのではと推測します。
販売店では開口がφ103mmになり、φ102mmになり、ついにはφ100mmにまで小さくなりました。
うちでφ100mm、φ102mm、φ103mmの穴を開けて、どこまで入るか実験した事がありますが、その時にはφ102mmで余裕なしのピッタリでした。
それがφ100mmって事は中国の工場で人海戦術でカッターかなんか使ってフレームを削ったな!と思いました。
そこまで開口を小さくするとさすがにメーカーが公表している特性には程遠くなってしまいます。
Soの関係で分解能も落ちるし、ローエンドも伸びなくなります。
とブログに書いたとたんに販売店の表記がφ102mmになったのには驚きました。
うちではφ103mmくらいに開けています。
ですので、付属の木ネジは使わずに、ホームセンターなどで、3mmの木ネジを入手し、使用して頂ければ、安心です。
当方では取り付けの容易さよりも音質重視で考えております。
もしも、小さい開口径がご希望の場合にはご注文時にお知らせ下さい。


CHR-70の亜種


スピーカー工房 飛びねこ CHN-70

  • CHN-70です。
  • ペーパーコーンのフルレンジです。名前が似ているのでついつい亜種と書きましたが、メーカーでは違う立ち居地で製造しているのかも知れません。
  • このユニットはCHR-70のデメリットであるフレームは違ったものが奢られ、ネジ止めは容易になっています。
  • メーカーではBBCの帯域をフラットにするとか公表しているみたいです。


周波数特性

スピーカー工房 飛びねこ CHR-70V3 周波数特性

  • うちで買った個体を7リッターのバスレフに入れた周波数特性です。
  • Alpair7V3に比べたら惨憺たる結果です。
  • うちの個体だけが悪いのならばいいのですが、500Hz付近の大きな凹みはいただけません。
  • 1KHz~3KHzの間も荒れすぎかなあと思っています。
  • 実際の再生音もフラットには聴こえませんでした。
  • 繰り返しますが、うちの個体だけが悪いのならばそれはそれでいいのかも知れませんが。
  • 私はマークオーディオのペーパーコーンはこれからはかなり慎重に吟味して選ばないとと思っています。

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