DigiFi 19付録 Olasonic製8センチフルレンジ所感

STEREO誌ではもう8月号にスピーカーユニットが付録でつくことは定番化しつつありますが、このDigiFiでは初の試みのようです。
アマゾンのユーザーレビューでは・・個体によっては音がビビるとか、クラフト記事がないので、使えないとか、付属しているネジは要注意とかネガティブな意見もあるものの、実際に出てくる音は素晴らしいの一言。以前、2012年のSTEREO8月号付録のScanSpeakの10センチフルレンジで驚いたことがあったのですが、それに近い驚きがあった事はとても意外だった(誠に失礼!)。
音圧は低く、パワーも入らないので、その辺りは期待していなかったが、ダブルバスレフに入れることでスケール感も出て、かなりいい感じとなった。

スピーカー工房 飛びねこ DigiFi 19 付録 Olasonic製8センチフルレンジ 手始めに以前、VifaのTG9FD10-08のテスト用に作った2.5リッター/ポート約105Hzのエンクロージャーに入れてみました。
開口、取り付けネジ位置共にそのままの状態で使用出来ました。


こんな小さな箱でもドラムのアタックはシッカリと出ているし、ベースラインも十分に分かる。ボーカルも多少艶を持って
明るく歌う。高域は細身ながら、ツイーターの必要性をあまり感じない。
次号のDigiFi20は40KHzまで再生可能なツイーターらしい。フルレンジはコイルをあまり使いたくないので、フィルターはコンデンサのみでツイーターの高域カットだけで使うのが賢明だと思います。
TSパラメータ

インピーダンス:8Ω

出力音圧レベル:82dB

最大入力:12W

マグネット:直径60mm、フェライト

振動板:グラスファイバー

Qes:1.47
Qms:4.79
Qts:1.13

Mms:3.11g

Vas:0.65 リッター

最低共振周波数:110Hz
Qtsが1.13、Vasが0.65リッターと密閉でも使用できそうな位のユニットですが、背圧をかけない方が、のびのびと、ビビッドな再生音となるので、小型のものは敬遠した方が音はよくなる方向。


音圧が82dBと低いので、ある程度のパワーをかけた方が真価を発揮するが、入れすぎには注意しないと破損することになるかも知れない。
しかし、ニアフィールド用での使用がふさわしいかと思うとそうでもなく、シッカリと距離を取って聴けるくらいの音圧が出る。ポイントは低音のコントロール。
素のままで十分な低音が出るように設計するとトーンコントロールのお世話にならなくて済むし、スケール感も8センチとしては十分なくらいに出てくれる。しっかりマッチングさせると、音場感も定位も素晴らしい。
コストパフォーマンスは相当に高いと思います。


一押し! いいユニットです。
雑誌デザインはこちら。大きな書店に行くとまだ在庫がありますし、 雑誌デザインはこちら。
大きな書店に行くとまだ在庫がありますし、アマゾンでもプライム対応でなく、一般書店の出品でしたら、まだ在庫があったと思います。

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